第39話

非通知
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2018/01/12 08:12
ジョングク
ただいまー、あなたどこー??
ジョングクとテテとジミンが帰ってきた。
家の鍵は開いているのに、あなたの声はない。
テテ
あれ?あなたは?
ジミン
ほんとだ。どこいるんだろ?
掃除機などが出しっぱなしにされていることに、ジョングクは違和感を覚えた。
ジョングク
あなた…何かあったのかもしれません…。
ジョングクの声が震えていることに気がつき、テテとジミンは動きを止める。
テテ
グガ、どういうこと?
ジョングク
あいつは…絶対にものを出しっぱなしにして他のところには行かないんです。
それは、几帳面な性格のあなたの癖だった。






状況を把握したジミンが、慌ててあなたに電話をかける。
(プルプル)
あなたの電話の着信音が鳴る。
音を頼りに探すと、ソファの下に落ちていた。
テテ
あいつ…どこ行ったんだよ…?
その時、ジョングクの携帯に、非通知で電話がかかってきた。


ジョングクはすぐにそれに出た。
ジョングク
…はい。
電話の声
ポスト…見ろ…。
機械的な音声でそれだけ伝えると、電話はすぐに切られた。
ジョングク
は…ポスト、?
玄関のところにあるポストに目をやる。


するとそこには、いつからあったのかわからないが、通話が繋がり続けている携帯が入れられていた。
ビデオ通話になっているその画面を見る。
ジョングク
あなた ッ……!!
そこには、服をズタズタに切られ、足を大きな鎖で繋がれ、首輪をされたあなたの姿があった。
テテ
グガ、どうした?
ジミン
なにか見つけたの?
二人が慌ててやってくるが、ジョングクはそんな姿のあなたを、他のやつに見せたくなかった。
しかし、そんなことを言っている場合ではない。
ジョングク
ヒョン、これ…
渋々、その画面を二人に見せる。
ジミン
え…あなた、?
テテ
嘘だろ…。
あなたは、ローターのようなものを付けられ、声が出ないように必死に耐えている。
ジョングク
早く…早く助けないと…。
テテ
手分けして探すぞ。
3人は慌てて外へ飛び出した。

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