第2話

川遊び
2,383
2017/11/18 13:56
次の日。

1人で土手へ遊びに行く。

真冬なのに、半袖で川に入って遊ぶアホな男子達がいた。

…ちょっと楽しそう笑
あなた

わーーーーい!

お兄ちゃん
ちょ、ばかばかばか!
何やってんだよ!
土手を駆け下り川へ飛び込もうとするが、後ろから抱き上げられて前に進めない。
あなた

んぁ…?

お兄ちゃん
ばか、危ねーだろ⁉︎…ってお前‼︎
振り返ると、男の子の顔が見える。
あなた

あ!昨日のお兄ちゃんだ‼︎

お兄ちゃん
おう!
…って、そうじゃねーや、川に入っちゃだめ‼︎
あなた

なんで!

お兄ちゃん
おい、足をバタバタさせんな!
なんでって、危ないからっつったろ⁉︎
あなた

だってあの子達は遊んでるもん〜!

お兄ちゃん
あー、それは俺らが悪かった。
あなた

あの子達、お兄ちゃんのお友達なの?

お兄ちゃん
そうだよ!
あなた

そーなんだ!
いーな、楽しそう…

お兄ちゃん
お前は友達と遊ばないのか?
あなた

だって…
お友達、いないもん。

私はトロいから、お友達の中で“浮いてる”んだって、誰かのママが言ってた。

私はよくわからなかったけど、ママはすごく悲しそうな顔をしてた。

とにかく、私にお友達はいない。

お兄ちゃんは複雑そうな表情を浮かべていたけれど、すぐに笑顔になって言った。
お兄ちゃん
じゃあ、俺がお前の友達1号だ‼︎
あなた

いちごー!

お兄ちゃん
そう、1号!
あそこにいる奴らもみんなお前と友達だ‼︎
あなた

わーい!

お兄ちゃん
じゃあ、あいつらのとこ行こ?
あなた

うん!

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