第3話

03.
553
2017/11/18 15:37
松木聡太side




         ─1年後─





聡太「行こうよ~渋谷~」




俺は、家の受話器で電話をしている。

携帯が無いからね…。




聡太「もう、行こう行こう言って
   あっという間に1年過ぎちゃったじゃないか~!
   なぁ、ワタ~俺らもう中2だぜ?」

ワタル《うん、お母さんに聞いてみる》

聡太「そう言うことじゃなくて~!」





ワタに言おうとしたら…





母「聡太~洗濯物。ここに置いとくね~」

聡太「何だよ、もー…入るときノックしろつったじゃん」

母「新しいパンツ買っといたから。3枚組!」

聡太「買うなよ~!」

母「新学期とか始まったら身体測定とか色々あるじゃないのよ~」




俺をバシッと叩きながら言う。
叩く必要性…




聡太「いいよ、そんなの気にしなくて。
   てか、勝手に入ってくんなよ、出てけよ」

母「んな、もー」




俺はお母さんを無理矢理部屋から追い出した。

扉をドンと閉めると、お母さんが買ってきたパンツを見る。

手に取ると、よくアニメで見る白い典型的なパンツで…





聡太「マジ、こういうの辞めてほしいんだけど」





すると、ピカッと何かを思い付いた。

手に持っていた受話器を耳に当て…





聡太「もしもし?行こうぜ渋谷!パンツ買いに…」

ワタル《下着はお母さんが買ってきてくれるから…》

聡太「んも、だからそう言うことじゃなくてさぁ~!」





なかなか話が進まず、電話を切ることにした。


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