松木聡太side
テスト用紙を読む。テストには…
次の例文を英文にしなさい。
(1)ジョンは僕の友達です。
John ( ) ( ) ( )
ジョンは僕の友達です?
てか、ジョンって誰だよ、んなもん知るかよ~
次の問題に目をつける。
(2)ジョンは週に1回渋谷に行きます。
ジョンは週に1回渋谷に行きます?!
何?!週に1回渋谷…!
ジョン、何て大人なんだジョン!!!
俺も…俺も連れてってくれジョン!!
ワタル「聡ちゃん、」
聡太「ん?」
ワタル「テスト…」
聡太「んぉ…」
それから、真剣に問題に取り組むも
はじめの時間をロスしてしまった為、
最後まで終わりそうにない。
ど、ど、どうしよ…
先生「そろそろ良いだろ、後ろから集めて」
え、、嘘だろ…?
まだ終わってねぇよ…
隣を見ると、ワタは出来たよとグーサイン。
俺はまだ…!
聡太「わ、あ…ちょ、ちょっと」
前に向き直すと、テストはもうとられていた。
テストを全部回収し終わると…
先生「では、自己紹介からだ。
まずは私からだ。私の名前は宇佐木!」
先生は、黒板に書きながら、
うーさーきー…と言って書いた。
宇佐木「今日から君たちの担任をすることになった。
そして、英語を受け持つ。
そして、私はこの通り字が大きい!
そして…すぐに消す!」
いや、ホントに意味がわかんない。
…うざいな。確かにウザケンと呼ばれるはずだ。
宇佐木「そして、さっきのようにすぐにテストをする!
そして、すぐに生徒を指す!!」
ウザケン先生は、俺を指した。
え、、俺?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。