今日の部活は好きなものを撮影する時間になった。
宿題は……
やってくる人が少なすぎた。
だから、今この時間を使ってやる事になった。
「"蓮!一緒に行動しよ!"」
「おう!いいぞ(ニコッ」
「"屋上行こ!空撮りたい!"」
「りょうかーい。行こうぜ。」
写真部には海斗がいない。
だから奏音は絶対俺の所に来る。
「"屋上から見る夕日綺麗だよ!蓮!"」
「だなー、。俺初めて見た…奏音はっ……」
奏音は見たことがあるのか。
そう聞こうとした時…夕日の事を目を輝かせながら眺めている奏音の姿がとても綺麗だと思った。
シャッターチャンスは……今しかない。
カシャっとシャッターを押した。
「"な、なに撮ってるの!?"」
「ん?お前が綺麗だからつい撮っちゃったw」
「っ……」
「奏音?」
「"それ…部員のみんなに見せるの?"」
「………いーや?見せねぇよ?」
「だって、こんな綺麗な姿他の奴に見せたくねぇから。」
「っ…!?」
「どんだけ驚いてるのw」
「お前って喋んねぇけど行動とかですぐ何を思ってるか分かるよなw」
「"嘘つけ!"」
「嘘じゃねーよ。」
俺は、とても嬉しかった。
他の奴に見せたくねぇって言った時に、髪を触ってくれた。
喜んでくれたんだ、。
「奏音は撮らねぇの?写真。」
「"撮る!!"」
カシャっとシャッター音が鳴る。
奏音は言ってた通り、夕日を写した。
本音を言うと、俺を写して欲しかった。
そんな事言ったらお前は俺を写してくれるか?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。