よっしゃ!
今日の昼こそ奏音と弁当食うもうねーw
「かーのん。大丈夫か?ボーッとしてるけど」
「"うん!大丈夫!"」
「そっ?ならよかった。」
俺が席につく前奏音はずっと一点見つめをしていた。
もしかして、緊張か?
いや、そんなわけないか。
幼馴染と弁当食うなて当たり前っちゃあ当たり前だかんな。
「"昨日誘ってくれて嬉しかった"(ニコッ」
「俺もOKしてくれて嬉しかったよ。ありがとな」
「"いいえー!"」
こいつはいつも笑顔だ。
何があっても…ずっと笑顔。
嫌なことがあっても、辛くても、心配かけないようにといつも笑顔。
俺にはそんな事できない。
たまに、感情があるのかなと心配になる。
だが、ちゃんとからかった時はいい反応をしてくれる
だから感情が無いことはありえないな。
「奏音って嫌な事とかねぇの?」
「"嘘つかれること"」
「あー、まぁ…そうだよなぁ、。」
それは俺だって嫌だ。
けど…多分こいつの嘘の重みは違うんだろう。
「じゃあ、されて嬉しい事は?」
「"みんなと平等に接してくれる!"」
「……俺はできてるか?」
「"気にしたことないよ"」
「それは出来てるってこと…か?」
「"そうだよ"(ニコッ」
よかった。
これでもし、もっと接し方を改めてほしいなんて言われたら俺はこれから、今までやってきたことを全てやり直さないといけなくなる。
そんなさりげない話をしているとお昼は終わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。