第20話

感情
72
2017/11/24 09:22
よっしゃ!
今日の昼こそ奏音と弁当食うもうねーw

「かーのん。大丈夫か?ボーッとしてるけど」
「"うん!大丈夫!"」
「そっ?ならよかった。」

俺が席につく前奏音はずっと一点見つめをしていた。
もしかして、緊張か?
いや、そんなわけないか。
幼馴染と弁当食うなて当たり前っちゃあ当たり前だかんな。

「"昨日誘ってくれて嬉しかった"(ニコッ」
「俺もOKしてくれて嬉しかったよ。ありがとな」
「"いいえー!"」

こいつはいつも笑顔だ。
何があっても…ずっと笑顔。
嫌なことがあっても、辛くても、心配かけないようにといつも笑顔。
俺にはそんな事できない。
たまに、感情があるのかなと心配になる。
だが、ちゃんとからかった時はいい反応をしてくれる
だから感情が無いことはありえないな。

「奏音って嫌な事とかねぇの?」
「"嘘つかれること"」
「あー、まぁ…そうだよなぁ、。」

それは俺だって嫌だ。
けど…多分こいつの嘘の重みは違うんだろう。

「じゃあ、されて嬉しい事は?」
「"みんなと平等に接してくれる!"」
「……俺はできてるか?」
「"気にしたことないよ"」
「それは出来てるってこと…か?」
「"そうだよ"(ニコッ」

よかった。
これでもし、もっと接し方を改めてほしいなんて言われたら俺はこれから、今までやってきたことを全てやり直さないといけなくなる。

そんなさりげない話をしているとお昼は終わった。

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