長いテスト期間が終わり、期末テストが行われた。
俺の結果は…3位。
クラスメイトは30名。
いい感じかな。
奏音の結果は…16位。
あいつはいつもこの順位から抜け出さない。
何故だろくか…いつもそう思う。
まぁ、最下位を取るよりも何十倍もいいけどな。
「蓮ー!私12位だった!すごくない!?」
「……俺は3位。」
「伝える相手を間違った…」
奏音より咲希の方が頭いいんだな。
まぁ、予想をしてたけど。
「"蓮…また16位だった…"」
「まぁ…20位いかないならいい方だと思うぞ?」
「"ほんと?"」
「おう(ニコッ」
「"ならよかった!"(ニコッ」
こんなテスト期間が終わり。
次の試練が来てしまった。
それは…写真部だ。
今年から始まったそうだが、
地域の方達の前で写真を使ってこの街のPRをするのだ。
だが奏音は…喋れない。
どうしたものか。
これは喋らないといけない。
紙で書いても大勢の人が来るため遠くまで見えない。
マイクを使い喋らなければならない。
先生も色々考えたそうだが、
喋らないといけない結論に辿り着いた。
なんとかして、この試練を乗り越えないと。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!