そうして俺は自分のクラスへ向かった。
ドアを開けるといつも通り女の子に
囲まれてるジフナ。
あんなに冷たくあしらう男の何処がいいんだか。笑
助けてって顔で見てくるけど、
俺は無視してやった。
そんなジフナを無視して
俺は名前順に指定された席についた。
ちょうど窓側で、よく校庭が見える。
ふと、耳にあなたの声が聞こえた。
誰だ、あれは!?
あなたがこっちに顔を向け、
あの変な男が背を向けるから、
よく顔が見えない。
な、な、なんか、いい雰囲気??
すると、いきなりあなたの頭をなで、
身体を引き寄せた。
その時、あの男の顔が見えた。
ガタッと音を立てて立ち上がったもんだから
周りからの視線を一気に集めた。
動揺しすぎだ、ジョングク!!!
心を落ち着かせて、もう一度外を見るけど
もう誰もいなくなっていた。
すると、あなたが教室に入ってきた。
見ると、朝はしていなかったマフラー。
嬉しそうに巻き付けてるもんだから、
少し悲しくなる。
こういう態度取る女は悪い女(((
あなたが幼馴染っていう近い関係って
知った瞬間利用して近づこうとか、
イジメてやろうとか、
そんな事しか考えてない。
出来る限り守ってやろうとは思うけど、
俺にも限りがある。
そんなことを考えているとあなたが
ちょこんと隣の座席に座った。
深刻な顔のあなた。
俺も少し畏まりながら、話を聞いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。