入学式は校長の話が長くて
うんざりしたけど、
隣でウトウトするあなたが可愛くて、
どうでも良くなっちゃった。
こうしていると長かった入学式も終わり
俺達はまた教室に返された。
そう言い残すと、足早に教室から出て言った。
今の挨拶のせいか教室内は
ざわざわしまくり。
あいつ、テキトーすぎるだろ。笑
シャーペンを探すあなたを押し退けると
持っていたシャーペンをジフナに渡した。
あぁぁぁぁぁぁ!!!!
俺、あいつ、嫌い!!((
気にもしてないのか、あなたは
ぼーっとしてる。
心配だから声かけたけど
そんなの慣れてないから
なんて言葉を掛ければいいのか
分からなくて、
また余計なことを....
あなたはプイッと顔を俺から逸した
あぁぁ.....またやっちゃったぁぁ....
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!