先生の実家に挨拶に行くことになった。
「わあ~キレ~❤️」
先生の故郷はすっごく綺麗な景色のところだった。
「食べ物とかって美味しいものあるの?」
「ああ。後で一緒に食べよう」
「うん♪」
先生の実家についた。
古風な家で、なぜか懐かしい家だった。
私たちは手を繋いで家に入った。
「いらっしゃい。智輝」
かっぽうぎを着たお義母さんが出てきた。
「りんちゃんね。話は聞いてるわよ♪」
「よ、よろしくお願いします」
小さく頭を下げた。
「母さん。紹介するよ。俺の彼女の佐藤りんだ」
改めて客室に入ってお義父さんも居て四人で話していた。
「俺の母さんの雪子」
先生が名前を言っていき、私は小さく頭を下げた。
「父の祐輔」
家族全員の紹介が終わった。
「佐藤りんです。よろしくお願いします」
「年はいくつ?」
「16です」
「そうけ。ケーキ切るけえ、手伝おて」
「はい」
私たちは一階のキッチンに降りた。
「智輝、迷惑かけとらん?」
「え?はい。先生・・じゃなくて、智輝さんはいい人ですよ。優しいし、大切にしてくれます」
「そうけ。そうけ。よかった」
ショートケーキを4等分に切ってお皿に盛った。
「早く孫を生んでな」
「はい」
いいお義母さんだな~。
「はい。ケーキ」
「サンキュー」
一週間くらい先生の実家に泊まることになった。
私たちは客室に泊まる。
二つの布団をくっつけて一緒に寝る。
「寒・・・」
「今、暖房いれるから」
「うん❤️」
先生は暖房のスイッチを押した。
「先生のお母さんの手料理美味しかったね」
布団の上に二人で座っていた。
「ああ」
先生にくっついた。
「そういえばさ。」
「なに?」
「週末、デートしようか」
「え?いいの?」
「ああ。」
「うれしい♪」
「どこ行きたいか、考えといて」
「うん♪」
先生はなにも言わずに電気を切った。
「・・・。しようか」
「・・・」
「大丈夫。優しくする」
「うん・・・」
先生に抱きしめられた。
「大好き・・・」
「俺もスキだよ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。