第15話

裕紀先生
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2017/12/02 13:18
「んー!んー!」

必死に抵抗しても振り切れなかった。

やだ・・やだ・・・。先生!助けて・・・!

ポロ・・ポロ・・・。

「はあ・・・」

力が緩んだから振り切った。

「な、何するんですか!」

パッシ!とほっぺを叩いた。

「ふざけないでよ!」

泣きながら去っていった。
「もしもし」

先生と私は毎日電話する約束をしていた。

『もしもし。どうだった?学校』

「うん・・。綺麗な学校だよ」

『何かあったのか?』

「今日・・裕紀先生にキスされた」

声を震わせながら裕紀先生にされたことを話した。

『今から会おうか』

「うん❤️」

制服の上に一枚着て窓から出た。

~一時間後~

「先生・・・」

先生の車を待っていた。

「寒・・・」

「なあ!彼女♪」

不良に絡まれた。

「・・・」

「無視すんなよ」

「・・・」

ブッブー!

「ああ!?」

先生だ❤️

「俺の女だ」

先生の車に乗った。

「ありがとう。先生」

「・・・」

その日は先生の家に泊まった。

「先生・・?」

「昔、俺と裕紀は同じ女の人をスキになったんだ。」

「そうなの?」

「でも、俺の方が上手くいってあいつは上手くいかなかったんだ。その事を恨んで俺がスキになる人を奪おうとするんだよ。」

「・・・」

「ちゃんと話しつけるから」

「うん・・・」

次の日の放課後。

裕紀先生に呼ばれた。

「なんですか?」

「兄貴に話したの?昨日のこと」

「はい。私の旦那さんですから。離れてるけど私と先生は夫婦だから」

「・・・。」

「だから、もう私たちに関わらないでください」

「ふう~ん。じゃあ俺も言うからキスしたこと」

「私たちはそんなんで別れません」

「ふうーん・・」

口を押さえられた。

「・・・。」

震えるのを止めて目をつぶった。

「怖くないんだ。俺の事・・・」

口から手が離れた。

「私は・・」

ガラガラーーー。とドアが開いて女の子が入ってきた。

「何してるの?こんなところで」

隣のクラスの春背レレナちゃん。(ハルノレレナ)。

最近、仲良くなった。

「・・・。」

「りんちゃん。」

「レレナちゃん・・・」

その後。

ファミレスでお茶をしていた。

「私もなんだ。教師のお嫁さん」

「えっ!?そうなの?てか、なんで私が教師のお嫁さんって・・・」

「みんな知ってるよ。」

「そうなの!?」

「うん。」

クスクスと二人で笑った。

「赤ちゃんがね、いるの。お腹のなかに」

「え?」

レレナちゃんは、お腹を撫でた。

「何ヵ月?」

「四ヶ月だよ。」

「相手はどんな先生・・・?」

「優しくてね、ツンデレでね。社会の先生なんだ」

「そうなんだ・・・」

レレナちゃんは女子と話すときは女子。

男子と話す時は強気だった。

「りんちゃんの旦那さんは?」

「先生は・・優しくてツンデレだけど大切にしてくれてて・・・」

「何の教科の先生?」

「えーっと・・・数学?」

「もっとりんちゃんの事知りたいから、LINE交換しない?」

「うん♪いいよ!」

LINEを交換した。

「おかえりなさい。先生♪」

今日は先生の家にお泊まりする。

「ただいま。」

「お風呂にする?ご飯にする?」

「まず、着替える」

「待ってって」

実は今日。

先生に大切な話がある。って言われてて何かは知らさされてない。

良い話なのか、悪い話なのかも知らない。

「風呂入ってくるから」

と、先生はちょっとイライラしていた。

「・・・?」

今日の夜ご飯は、手づくりハンバーグとスープ。

ジュージュー。

ハンバーグを、フランパンに入れた瞬間にシャワーの音がした。

「~♪」

鼻歌を歌いながら料理をしていた。

「なあ。」

「ん?なに?先生♪」

「今後について真面目に話さない?」

「うん・・・」

なぜか先生は決心した目をしていた。

私はハンバーグを盛り付け終えて先生の前の席に座った。

「今後事って?」

「このままだと、絶対に上手く行きそうにないんだ」

「ど、どういう意味・・・?」

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