第2話

俺を好きになれ。2
1,495
2017/11/20 11:05
遡ること1か月前。

私は高校二年生になって、初めての始業式だった。

その日、私は学校に遅刻しそうになって、

猛ダッシュで学校に向かっていた。




その時_


ドンッ!



角で誰かとぶつかってしまった。



あなた  いったぁ。


こけてしまって、痛かった。

新学期早々ついてないな……………



??  なんなのお前。謝るとかないわけ?



その声に顔を上げると、

目つきがめちゃめちゃ悪い黒髪の男子が

しりもちをついて私を睨んでいた。




あなた  あ!ご、ごめんなさい!!!
    急いでて、それで……
    すいませんでしたっっ!!



??  あ、おい!



私は怖くて一目散に学校に走っていった。












あなた  はあ、今日はほんとについてない。
   遅刻するし、怒られるし、
   朝から凄い人に睨まれたし。


ギリギリで学校に着いたものの、

新学期だったのでみんなは体育館にいた。

ぞろぞろと並んでいる中に

私はすごく注目をされながら並んだ。

恥ずかしい…………


あの人相悪い人とぶつからなかったら!

なんて、完全なる八つ当たりを心の中で

しながら、私は新学期の校長の話を聞いていた。





────────────────────

教室─



??  あなたっ!
    さっきは災難だったねぇ。
    でもあなたが遅れるなんて珍しい、



この子は神崎紫織。
私の親友。



あなた  ちょっと寝坊しちゃって。
    ねえ、それよりさ、聞いてよ~!




私は今朝あった目つき悪い男子のことを

紫織に話した。




紫織  えー!それって、運命の出逢いじゃない!?
    走ってて角でぶつかった男女は
    恋に落ちて………
    少女漫画でよくあるパターンじゃん!!



なにを隠そう紫織は大の少女漫画好き。
No漫画 No lifeの人だ。



あなた  そんなんじゃないって~
    めちゃめちゃ怖かったんだよ?
    まあ私が悪いんだけどさ………





そんな話をしていたら、新しく担任になった

先生が入ってきた。





先生  今日は転校生を紹介するぞ~
    入れ~



このいかにも気だるそうな先生は南条先生という。

かっこよくて白衣が似合う科学教師だ。

女子生徒はもちろん男子生徒からも

人気がある先生。




私はちょっと苦手かな、かっこよすぎて

近寄れない…………




すると




ガラガラッ




??  初めまして。
    黒羽亮です。




あなた  あー!!



思わず、大声をだしてしまった。




先生  なんだ、花野、
    知り合いかー?



先生に茶化されて周りのクラスメイトも笑う。




あなた  いえ!そういうわけじゃ………


先生  じゃあ静にせんかい、
    お前、今日掃除して帰れよ。


あなた  えっ!あ、はい…………





そりゃ、驚くでしょ

だって入ってきた転校生、

朝ぶつかった目つき悪い黒髪の男子だもん。

今もめっちゃ睨まれてる…………。





しかも、席が私の隣………!

誰か助けて😱



亮  よろしく。









もう私の高校二年生生活返してよ~!!!!!









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