ほんとに、体育祭はたのっしーなー♪
今のところ、私達赤団が1位だ。
次は借り物競争で、紫織が出場するらしい。
ちなみに黒羽も……………
って、あいつはどうでもいいな、うん。
ヨーイドンッ!((パンッ
スタート地点から、借り物が書いてある紙に
向かってみんな猛ダッシュ💨
あ、紫織が紙を開いた!
ん?なんかニコニコしてるぞ……
紫織 せんせ~!!
その帽子かしてっ!
紫織の借り物はどうやら帽子らしい
余裕の笑みでゴールへと向かう。
紫織の他に、ペンとかサングラスとか、
みんな色々な借り物をしているみたい。
あいつは??
あ、………え?なんかこっち見てる??
え!なんかこっち来た!
なんで私の目の前で立ち止まるの??
怖いんですけど
あなた え、何?
黒羽 ……こっちこい。
あなた はあ!?
なんと黒羽は私の手を取り
↑あ、手を繋いでる訳じゃないよ、
手首掴んでるだけね、
ずんずん歩いてゴールに向かう
いや、これ競争なんですけど………
わが道を行く黒羽は、歩いてゴールインした
ゴールに立っている係の子が、
その借り物のお題を確認する
係 はい!ゴールイン!
えっとお題は~???
あ!え!
なんとお題は……………
気になってる人!!
いやー、いいですね~
はあ!!??
いや、いいですね~じゃないよ!
なんで!?
ヒュー!!イイネー!
周りの生徒もうるさくなってきた
あなた ねえ、なんでっ!?
黒羽はまっすぐ前を向いて、何も答えない
あなた はあ~~~。
これからどうなるの?
今の借り物競争で午前の部は終わったから
お昼を挟んで、午後の部が始まる。
午後の部が始まる前に、黒羽を問いただそう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。