第28話

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2017/12/05 07:07
恥ずかしくて、うつむく。



沖田さんに、どうにかなりそうになるまで、アソコに触れられるなんて知りもしなかった。

上がってしまった息のせいで、頭がぼうっとする。



「さてと」



沖田さんが立ち上がった。

帯を緩めて、服を脱ぎ始める。

腕の筋肉、割れた腹筋、背中きら腰へのライン。

想像以上に沖田さんの身体は引き締まっていた。



無駄な脂肪のない身体。なにより、傷がひとつもない。剣士で、こんなきれいな身体の人なんているのだろうか。


わたしは、思わず魅入った。



「ちょっと」


「え?」


「あんまり見ないでくれるかなぁ」


「ぁ……ご、ごめんなさいっ」


そう言われて慌てて視線をそらした。


「照れるのはいいけどさぁ。そろそろ、ぼくのほうも気持ちよくなりたいんだけど」


肌着を残したまま、沖田さんが股を割るように入ってくる。


わたしは、抵抗するのも忘れて沖田さんの名前を呼んでいた。


「あの……おき、た……さ」


「泣いても、やめないからね」


「ぇ」

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