「なに?」
「このまま……つ、続けて……いいです」
「え? いいの?」
「はい……」
「じゃあ、ゆっくり動くね」
沖田さんのものが、また少しずつ入ってくる。沖田さんは、少し挿れては、やや抜いて、そして、また挿れるを繰り返した。
「ぜんぶ入ったよ。頑張ったね」
「ァ……ほんと……ですか?」
「うん。痛みはどう?」
「ぁ、……そういえば……もぅ、平気みたいです」
「そう、じゃあ、少し動くね」
そして、沖田さんはジワリジワリと動き出す。
初めは、やんわり抜き挿しをしていた。けれど、少しずつスピードが速くなっていく。
規則的な動きにより、トントンと身体が揺れた。
奥をギュッと押される感覚が、快感を呼び覚ます。
わたしはだんだん気持ちよくなってきた。
気づけば、声が出ていた。
「ン、ァ、ァ、……ッア」
「痛くない?」
「ん、ぁ、……っ、き、もち……いい、です」
「よかった。じゃあもっと激しくしていいね」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。