前の話
一覧へ
次の話

第1話

始まりは3人で。
94
2017/11/25 10:19
担任の先生
じゃ、転入生を紹介するぞ。
朝の時間、突然先生はそう切り出した。
男子
もう冬なのに来るのー?
担任の先生
しょうがないだろう。親の仕事の都合だそうだ。
さて、どんな子が来るだろう?

確かナナコちゃんのグループが、女の子を見かけたって言ってたよね。
友達になれるといいな!
美香
あなたー!
名前を呼ばれて振り返る。
あなた

美香!

斜め後ろには美香がいる。
学級委員を推薦された優等生だけど、面白い子。
私の親友。

もう1人の親友はプリ画像で知り合って、奈良に住んでる通称ユズリン。
2回、近所の商店街で会ったことがある。
美香
どんな子かなー?
あなた

楽しみだね。

担任の先生
桜丘、入っていいぞ。
苗字だけではピンとこなかった。
けど、1つに縛りあげても、まだくねくねしている髪を見て分かった。
あなた

ユ、ユズリン!?!?

みんなの視線が痛い。
けど他の誰でもない、あのユズリンがそこに立っていた。
担任の先生
えー。
自己紹介できるか?
ゆずな
えっと、奈良から来ました。
桜丘ゆずなです。
みなさんよろしくお願いします。
美香
…。
多分、美香も後ろで絶句しているだろう。
ゆずな
ふふっ♪
ユズリンは明らかにこっちを見て笑った。
担任の先生
じゃあ、そこの1番前の席に座れ。
ユズリンは、私の前にきた。
あなた

…ユズリン!

先生がしばらく話をする。
その合間に小声で声をかけるけど、聞こえてないのかユズリンは全く無視。
担任の先生
5分休憩したら家庭科室へ行けよー。
そう言って先生は教室を出た。
あなた

あ。

もちろん転入生のユズリンの机には、自然に人だかりが出来た。
ゆずな
ごめんみんな。トイレ行きたいかも。
ねぇ、あなたさんと、美香さん?
場所教えてくれない?
美香
うん。
あなた

行こっか。

このまま黙って廊下を歩き、トイレまでついた。
ゆずな
びっくりしたー?
ユズリンは、思わず殴りたくなるような笑顔で言うのだった。
あなた

もう!
ドッキリ反対!!

美香
すっごいビビったー!
ゆずな
ごめーん😊
突然こっちに引っ越すことになったから、
2人がいる学校に来たんだー!
ま、同じ班なのはたまたまだけど。
私達3人は奇跡の親友だ。

私とユズリンはプリ小説で知り合い、
私と美香はただのクラスメートだった。
ところがユズリンが旅行でこっちに来てピンチに巻き込まれ
3人は出会った…訳ではなく、
美香がプリ画像を始めたのがきっかけで3人は仲良くなり、
6ヶ月後に3人は出会った。
プリ画像とプリ小説が繋いだ、奇跡の親友なのだ。
(詳しくは「プリ小説 つづるのは私」を読んでください!!)
あなた

けど嬉しいなー♡
これから毎日一緒だね!

ゆずな
うん!
家でも学校でも!!
美香
ははっこの学校は甘くないけどねー。
ゆずな
え?
そうか。
私はもとからこの学校にいるけど、
よそ者が見たらこの学校は相当厳しいらしい。
あなた

ユズリンはついていけるかな?

ゆずな
…頑張るっ。
早速これから家庭科があるけど、ユズリンなら大丈夫だよね!
美香
ファイト!

プリ小説オーディオドラマ