先刻からずっと指示を出し続けるうらた様。
透視……透かして見ること、という意味ですよね。
何故か誇らしげに言うまふまふ様。
それ、自分で言って良いんですかね…?
あ……。
あの時の予知のようなものは『呪い』だったのか。
なかなか戦いも白熱している。
そう思った瞬間。
≪ドゴン!≫
地響きが来た。
地面が震えているため、まともに会話をすることができない。
しかしまふまふ様は慣れているのか普通にたってしゃべっている。
まふまふ様、何故そんなに落ち着いて……
≪ガタン!≫
音を立てて足場が崩れていく!?
え、これまさか……
───死ぬ?
けれど、死ぬかもしれないと思った瞬間ですら
なんの感情もわかなかった。
ああ、私の人生はここで終わるんだな、程度の感想だった。
そして、そこで私の意識はプツリと途切れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。