一気にしんと部室が静まり返る。
これで拍手がならなかったら、光に任せようと思ってた。
パチパチパチ、部室中に拍手が鳴り響く。
涙が止まらなくなってくる…。
俺には信頼出来る仲間がたくさん居たことに気付かされた。本当にありがたい事だ。
なんだかグラウンドをみたら叫びたくなった。
おー!!!!と言う声がグラウンドに響いた。他の部活がびっくりしてこちらを見ている。
先生がやってきた。
久々の練習はさすがに体にこたえた。それでも仲間と練習出来ることが嬉しくて、ずっとこの時間が続いてほしいと願った。
俺がいない間に関東大会の決勝戦まで勝ち上がっていたらしい。
その報告を聞いて俺はびっくりしたが、全国大会に行くためにはその決勝に勝たなければならない…。
時間は流れ、いよいよ決勝戦の日となった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。