貴「なんだこれぇぇぇ!!!!」ダッ
随分走った…
貴「ハァハァ……屋…上……」
やば、もうすぐ昼休み終わる…
貴「どーしよ…中島の顔見れないかもしれない……」
多分、多分。
この気持ちは”恋”なんだろう…
貴「まぁ、1回惚れたことくらいあるし分かるか…」
うん、これは恋だなぁ…
貴「あーあ、どうしよう…中島に会いづらい」
?「会いづらいって?俺に?」
!
この声は
貴「なか…じま?」
私は中島の顔を見られなくてすぐに顔を下げた
中「何で顔下ろすんだよ…」
ッ…!
貴「無理…見れない…」
無理だよ…意識すると顔合わせらんない…
中「……なぁ…こっち見ろよ…」
さ、囁くなぁぁぁぁ!←
貴「むりむりむり!わ、私今顔真っ赤だから!見られたくないっ!」
無理だよ…嫌われたら…死ぬ………。
中「何で?何で顔が赤いの?」
ここで出る!?ここでドSだすのぉ…
貴「わ、わかってじゃん……」
耳まで赤くなってるからバレてるよ…
中「俺わかんない…ねぇ?言って?」
もう、腹を括るしかない!
私は勢いよく顔を上げた
貴「私は!中島がすk…んっ!」
私の初めての告白は
私の初めてのキスに奪われた__
中「俺も…好きだよ。あなた」
そうしてまた影が重なった__
END
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。