小瀧said
ふっ、となんとなく横を見たら
重岡とあなたが手を繋いどった
いや、正確には
重岡があなたの手を握っとった
なんでなん?
別に付き合っとるわけちゃうのに、
重岡があなたを好きなのは
知っとるけど
あなたも抵抗してへんし、
なにより、
その光景に腹が立つ
あの時、
最初の時に見た時はなんも感じなかった
なのに今は、
自分の物を取られたみたいに
ムカつく
やっぱり俺、
藤「─む
望、」
小「、、、」
藤「望!」
小「うわっ、なんや」
中「次どこ行くかって」
あ、エサやり終わったんや、
もう二人は手を繋いでへんかった
小「あ、そろそろ腹減った、」
藤「あ、確かに」
あなた「ご飯?」
中「確か、あっちって
書いてあったやんな?」
重「いや俺は見てへんかったわ」
小「俺も」
藤「行ってみようや」
あなた「地図見た方が早ない?」
中「地図?」
あなた「持ってきてへんの?」
藤「あ〜、なんか入口にあったわ」
中「あ、ほんま?
持ってきてへんわ」
あなた「はぁ、しゃーない
まぁあっち行ってみたらええんやな?」
重「行ってみようや」
腹減ったけど、
さっきの光景が頭に残っとる、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。