第21話

平川さんside
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2017/12/30 01:28
平川大輔
ありがとうございました、知らせていただいて。
従業員
いえいえ、あの子達...ファンの方と素敵な時間は過ごせましたか?
平川大輔
はい...あの子達と離れるのは少し寂しかったですね。
井上和彦
あれ、平川君。あの子達は帰ったのかい?
平川大輔
あ、井上さん。先程タクシーの方で駅の方まで行きました。
あの子達との別れを少し寂しく思っていると、井上さんがフロントにやって来た。
井上和彦
俺は少ししかあの子達といなかったけど、平川君は結構あの子達といたよね、寂しく思ってるんじゃない?
平川大輔
そうですね...少し寂しいです。あの子達とまた会って話してみたいですね。
井上和彦
はは、さっき別れたばかりなのにね、平川君は。でもそうだね、俺も少し話してみたかったかな。
フロントで少し、井上さんとあの子達について話していた。さっき別れたばかりなのに、また会いたい、と思っていた。
平川大輔
あの子達、また何かのイベントで会えますかね...。
井上和彦
そうだね、会えるといいね...俺もまた会いたいし、いつかあの子達が他の俺達が出てるイベントに来れるといいよね。
平川大輔
ですね...今日のように話せなくてもいいから会ってみたいです、そのためにもまたイベントでここや近くの地域にも来られるように頑張りましょうね!
井上和彦
はは、そうだね。
俺はあの子達に何となく愛しさのようなものを感じているようだった。それがファンの子達としてなのか、はたまたそれとは違うのか...俺にはよく分からなかったが、ただもっと俺が演じてるキャラの台詞や歌を歌ってあげたかったとか、そう思っていた。
平川大輔
(いつかまた会えるといいな。そのためにも、もっとイベントに出て、頑張らないとな、本当に。)
そうしてあの子達のことを考えながらホテルの部屋に戻り、次のアニメの台本を読んだのだったー...。

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