第12話

⚜️🚸🔆〽️💠♿️🌀💤Ⓜ️🏧
536
2017/12/05 13:07
幸せは突然崩れた。
ニュースキャスター
速報です
誘拐、脅迫の容疑で捜索されていた
男の情報が判明した模様です。
男の名前は
〇〇サク
△▲大学2年生

その男性の写真が公開されています、
こちらです。
この男性を見かけた、見つけた方は直ちに警察に連絡してください。
もう一度お伝えします。
、、、
、、
ただ、そのニュースを2人並んでみていた

テレビに映っていたのは紛れもなく、サクだった。

今日は2人でピクニックに行く予定だった。
2人でお弁当を作って、私は前サクに買ってもらったワンピースを着て、
2人でピクニックに行くよてい、、
サク
サク
ユウ?
よく聞いて、
多分、今頃住所が割り当てられて、
警察はここに来るだろう。
ユウは、しょうがなく誘拐されて、
怖くて逃げ出せなかったって言うんだ。
ユウ
ユウ
え、嫌だ。ちがうもん。
え、どこ、いく、の。
今日は、、ピクニック、、
サク
サク
ごめんね、本当にごめん、
ユウ。今までありがとう。
サクは多分、自殺する。
私にはわかった。
ずっとサクといたから、
ずっとサクを見てきたから
ユウ
ユウ
一緒に死ぬ。
サク
サク
え?
ユウ
ユウ
一緒に死ぬ。
サクがいなくなったら私はどうすればいいの?
またあんなところで孤独になるの?
私は知っちゃったんだよ?
誰かといる暖かさ、誰かがそばにいてくれる幸せ。
サク
サク
死ぬなんて言うなバカ!
お願いだから、
お願いだから生きて。
ユウ
ユウ
一緒に死ぬのが嫌なの?
サク
サク
ああ、
ユウ
ユウ
じゃあ、
ユウ
ユウ
一緒に生きよう?
ユウ
ユウ
私はサクと一緒にこれからの未来を生きていきたい。
異論も反論も認めない。
ついていく。
サク
サク
、、、後悔するよ?
ユウ
ユウ
行かない方が後悔する。
サク
サク
馬鹿。
本当に馬鹿だな。
ユウ
ユウ
いいよ馬鹿で、それでサクのそばにいれるなら
そしてサクはある程度の食料を車に積んで
私を助手席に乗せ、
車を走らせ始めた、
何時間経ったのだろう?
私はずっと緊張していた。
しかし、サクが手を握ってくれて、その安心からか、
少し眠ってしまった。
サクが車を止めたのは、
もう使われていないホテルだった、
真っ暗で、よく見えないけれどボロボロだった、
サクは荷物全部と私を連れてそのホテルの中に入っていく。
ホテルはとても広くて、
営業している時に来たかったなあ。
いくつか部屋がある中で
一番マシな部屋に2人で入った。
テレビも電気もない。
あるのは、ベットと、かろうじてトイレがあるくらい。
2人でベットに座る。
サク
サク
ごめんねユウ。
泣きそうな、でも笑顔でサクが言った
なんで?なんで謝るんだろう。
私はこの人から、いったいどれだけのものを、もらったんだろう。
私はこの人が、、
ユウ
ユウ
サク、好き
友達がよく言っていた
"すき"
私はそんな事を言う友達をずっと馬鹿にしてきた。
でも、こんなに温かい気持ちで、こんなに切ないなんて、
サクが私の頬を拭ってくれたので
私は多分泣いていたのだろう。
サク
サク
俺もだよ。ユウ。
妹なんかに思った事なかった。
ユウ。好きだよ
サクは私の事を力一杯抱きしめてくれた。
ボロいベットの上で、
2人で時間を惜しむようにずっと抱き合って居いた。
ユウ
ユウ
時間が止まればいいのに
サク
サク
そうだねえ。
俺ともっといたいのかなっ?
ユウ
ユウ
永遠に一緒に居たい。
それからは、お互いのことをいっぱい話した。
お互いがお互いのことをどれだけ好きなのか、、とか、
本当にバカップルみたいな話をして、朝が明けた、
足音が聞こえて、
外から声がした。
警察官
そこにいるのはわかっている。
すぐにでてこい
〇〇サク

プリ小説オーディオドラマ