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第1話

今の気持ち。
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2017/11/22 02:21
私の彼氏、桐山照史が難病でこの世を去ってから1年が経った。

なぜだろう、一年が経った今でもまだ彼の事を忘れることができなかった。

「あなた?」

『あ、ありがとう。』

そう、この人は照史の親友の小瀧望くん、あの日から彼は私の近くにずっといてくれる。

今は大学のベンチで望くんが買ってきた飲み物を飲んでいる。

「あれからもう1年やね、一年って早いなぁ…」

『そうだね、早い、、照史元気かなぁ?』

「元気やろ?多分あっちでもバカやってんのやろうなぁ…」

『ふふ、そうだね、』

「なぁ、金曜の夜ごはん行かへん??」

『いいよーでもどこいくの?』

「ちょっとなぁ…行きたい場所があんねん。」

"あなた〜!授業始まるよー"

『あ〜まって!行く行くー!じゃ、また金曜ね、望くん、』

「おう!授業がんばれよ!」

と言い、私は授業に行った。でも、この元気は空元気…本当は全く回復なんてしてない。

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