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望said
やっぱりまだあなたは元気がない、見ててわかんねん…、だって俺はあの日からずっと一緒にいて、そして、俺はあの子に恋をしてるから…でも、あの子の頭の中は照史でいっぱいなんや…だからの恋は実らせることなんで出来ん。なぁ、照史、どーしたらええかな?
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金曜日になった。
『お疲れ様♪』
「ホンマに今週疲れたよな、、」
『んーなんかね、気疲れかな?』
「よし、ご飯いこか!」
と連れて来られたのはよく三人で来ていたお好み焼き屋さん。
『ね、なんでここなの?…。』
「え?いや、ほら、あいつここ好きやったし、今日やから、、照史の日。」
『ごめん、私、行けない…、』
と言い私は走ってその店を去った。
『なんで?なんであそこの店なんか…あり得ない、、』
そして、そのまま家に帰り、私は部屋に閉じこもった。
翌朝、~ピンポーン~
誰かが来た。お母さんが出てくてた。
"あら、望くん、いらっしゃい、ちょっと待ってね"
"あなた〜!望くん来てくれたわよ!"
とお母さんに呼ばれた。
どーしても、望くんがあそこの店に私を連れてった意味がわからなかった。
なんで?っていう気持ちが強かった。
お母さんは私の事を思ったのか、
"ごめんね、今あの子ちょっと取り込んでるみたい、また、今度でもいいかしら?"
そして、望くんは私の家をあとにした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!