気持ちの整理がまだ付いてないまま望くんに呼び出される私…
『もう答えは出したはずなのに…』
といつものベンチで待ってる望くん。
「あ、、、よっ…。」
『話ってなに?』
「あのさ、今度の日曜日さ一緒にお墓参りいかへん?」
『え…』
「あ、無理やってらええんやで、ホンマに…」
『いくよ、、一緒に行かせて…』
「お、おぅ、わかった。じゃ、日曜のお昼ぐらいにまた連絡するわ。」
答えは出した、でも私はこの時、決意をしていた。
今の気持ちを望くんに…。。
『うん、連絡まってるね、気をつけて来て…。』
私達はいつものようになにも変わらないままその時間を過ごした。
そして日曜日になった。お昼になっても望くんから連絡が来ない…。
『どーしたんだろ…。』
電話をかけた。
~プルルル、プルルル~"現在、電波の届かないところにいるか電源が入っていない〜"
『え?どーゆーこと?なんで出ないのよ、、』
すると、
"あなた!"
お母さんに呼ばれた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!