今日は待ちに待ったHey!Say!JUMPのコンサート。
私は落選しちゃったんだけど…
由奈ちゃんが2枚チケット当たったらしく
一緒に行けることになったんだ♪
由奈ちゃんに感謝だよぉ
そんな格好って…
私は自分の格好を見た。
地味めな黒い服に黒いズボン、という全身黒コーデ。
別におかしな格好なんてしてない…
うろたえる私を強引に引っ張り由奈ちゃんは自分の部屋のクローゼットから服を次々と出していく。
由奈ちゃんが出していく服は全て派手な服。
真っ赤なドレス。ゴスロリみたいなフリフリな服。
肩だしの服。露出多過ぎな服…
普段の私なら絶対に着ない服ばかりだ。
ゴチャゴチャいいながら由奈ちゃんは私に強引に服を着せ、メイクをさっさと施していく。
鏡の前に立つ自分を見て唖然とした。
鏡に映された私は、まるで別人だ。
顔がはっきりとしたギャルメイク。
そして、キレイな透け感ありまくりな赤いドレスワンピース。こ、これが私!?
由奈ちゃんは得意気に言い、鏡の前でくるっと回る。
由奈ちゃんは私と同じく真っ赤なドレスワンピースを着ていた。
やけに気合いの入った由奈ちゃんに連れられて、
私はライブ会場へと向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!