第18話

story *涼介side*
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2017/12/26 08:43
山田涼介
安心して。お姉さんには手出す気なくなったから
広瀬 李奈
え、ほんとですか!?
良かった…。え、でも何で急に…?
山田涼介
うーん、よくわかんないな。
俺さ、本気の恋愛ってよくわかんないんだよね。
突然の俺の言葉に、李奈は眉をひそめた。
広瀬 李奈
なんでですか?
山田涼介
俺に寄ってくる女は、俺に本気じゃないから。
見た目とか俺のステータスだけで好きって言ってくる人がほとんどだから。
俺自身じゃなくて、Hey!Say!JUMPの山田涼介としてしか捉えてもらえないんだろうなぁ。
ま、しょうがないけど(笑)
もし、俺が"Hey!Say!JUMPの山田涼介"じゃなくなってしまったら、この容姿じゃなくなってしまったら、いったいどれだけの人が俺の側に残ってくれるんだろう?
広瀬 李奈
そ、そんな…
でも!大丈夫です!!
私はちゃんと、"山田涼介"として見てますから。
ちゃんと、本当の山田涼介として見てるから…だから大丈夫です!
そう言ってなぜか涙目になっている李奈。
この子は本当にいい子なんだな。

この前からなぜだか李奈のことばかり考えてしまう。多分、こういうタイプ珍しいからちょっと一時的にハマってるだけだろうけど。
広瀬 李奈
…山田くん
何か考えるような仕草を見せ、
俺の顔を覗き見る李奈。
山田涼介
…なに?
広瀬 李奈
なんか、顔色悪いけど大丈夫ですか?
山田涼介
えっ?
そう言われてみると、
体の奥が熱い気が…
すると、突然、李奈の顔が急接してきておでことおでこがぶつかる。
広瀬 李奈
やっぱり!
熱あるじゃないですか!
ダメですよ、芸能人なんだから体大事にしないと!ほら早くいきましょ!
山田涼介
え、行くってどこへ
無理やり腕を引っ張られ、
どこに向かうのかも分からず、
俺の前をさっさと歩いていく李奈の後ろ姿をじーっと見つめた。








今、体が凄く熱いのは熱がせい…??

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