第14話

可愛い。
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2017/12/09 00:27
自分勝手な要望だったけど、少し喜んでいる自分がいるのも事実だった。休みの日に二人で出掛けるなんて、思ってもみなかった。だから、今日はいつもより早く目が覚めたんだと思う。

可愛い服を選んで、鏡の前で何度も自分の姿を確認する。おかしくないかなって。何度も確認して、ようやく納得した。朝ご飯を食べて家を出た。

割と余裕を持って、10分前にコンビニに着いたんだけど、春樹は先に来ていた。

「おー、来たー」
「春樹が来いって言ったんじゃん」

別に、春樹の私服を見るのはこれが初めてじゃないのに、ドキドキした。

「なんか、あなた、今日可愛いっすね」
「え?」
「いやー、なんだろう、うん、可愛いですね」

そんなこと、言われるなんて思わなかったから顔が真っ赤になるのが分かった。でも、その気持ちを抑えて強がった。

「ふうちゃんにも、そういうこと言ってんでしょ?」

そんなことないって、あなただけだよって、言ってほしいと、どこかで思ってた。そんなこと言われる訳ないのに。

「いやいや、あの人には毎日言ってますよ」
「…リア充滅べ……」

分かってても傷ついた。動揺してるのがバレない様に、睨みながら言った。

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