何分かたって宏太先生の車が私の目の前に
止まった
宏太先生は助手席の窓を開けて
クシャっという笑顔で…
と、言った
私は申し訳ないと思いながら車に乗った
少しの沈黙…
私は宏太先生の運転している姿を横見し
下を向いた
一番気になっていたことを私は聞いた
また、沈黙……
宏太先生とあまり喋ったことないから
何話せばいいかわかんないや…
宏太先生…何言って…
私は宏太先生のクシャとした笑顔が
何気に好き…
だって、元気になれるからね
宏太先生のクシャ笑顔はみんなを笑顔にする
魔法だと思う…ちょっと大袈裟かな…?
あっという間に家に着いてしまった
早いな…
なんだろう…少し本気に聞こえた
と、思ってたら玄関が開いて
お母さんが出てきた
宏太先生は車に戻り
私の家をあとにした
とゆうか、ほぼ私の学校イケメンな先生
ばっかだと思うけど…まぁ、いっか
私は部屋に戻って宿題に手をつけた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。