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第1話

どんより曇り空。
19
2017/11/22 13:47
??
ねぇ、
??
好きです
ピロリん♪

暇つぶしにケータイをいじってたら誰かからLINEがきた。
(誰からだろー……)

「えっ!?」
瞬きを何度もして、何度も何度も摩擦で痛いぐらいに目をこすった。
それでも、確かに
"好き" という文字は目の前にあった。
「いやいや。 まさかねーw」
だって、あの"奏嘉"が私のことが好きだなんてw
ぜっっったいにある理由がないよ。
まぁ、私も優しいからね。
既読無視はせずに「誰と間違えたの?w」ぐらい送ってあげy…
奏葵
これ、間違えとかじゃないから。
俺、本当にあなたが好きだからな
……

(おいおいおい。 待て待て待て!!)
何がどうなってこうなった?

別に奏嘉と特別とっても仲良い訳じゃないし、好かれるような事もやってないし…
「あっ」
あなた

罰ゲームとかでしょ?うざいよ、

もうこの可能性しか考えられないわ。
てか絶対にそうだな。
ピコん
「既読はやっっ!!」
奏葵
罰ゲームじゃない
奏葵
まじであなたのことが好きだよ
「嘘でしょ…」
あなた

ほんとに?

本当に信じられない。
怖い。
なんで急に告白なんてするのよ。 馬鹿、
奏葵
ほんと
奏葵
ねぇ、返事は?
返事…。

奏嘉のことは仲のいい友達だと思ってた。 だから___
あなた

ごめん。
私、奏嘉のことは大事な友達としてしか見たことがない。
だから、付き合うことはできません。
ごめんなさい。

奏嘉、呆れてるかな?
怒ってるかな? それとも泣いてる…?
奏葵
俺のことまだ好きじゃなくても良いから
奏葵
って言ったらどうする?
私だったら…
あなた

どんなに仲のいい友達でも、好きではないなら付き合わないよ。
そんな中途半端な気持ちで付き合って相手を傷つけたくないしね。

奏葵
そっか
奏葵
返事、 ありがとう。
奏葵
これのことは忘れていつもみたいに仲良くしような!!
そんなの…無理に決まってんじゃん。
そんなのただ、奏嘉が苦しいだけじゃん。
でも、そんなこと奏嘉には言えない。
私には言う資格なんてないんだ。
あなた

分かった

あなた

これからもよろしくね!!

奏葵
おう!!
これで奏嘉との会話は終わった。
奏嘉に謝りたい気持ちが積もりに積もって、
今の私の気分はどんより曇り空___

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