『ん?開いた...?』
『開けっ放しで寝たのかな?危ないな~』
っと思いながらも、家に入ると、聞こえてきたのは...
「ん、もっとぉぉ//」
「わーってるよ//んッ//」
「あ、い、イクぅぅ///」
「逝けよ。ほらっ//あっあっ//俺も...で、る...//」
そう。聞こえてきたのは、私の彼氏と、
見知らぬ女の、甘ったるい声だった___。
ドスッ
『あ、しまった...!』
あまりにも衝撃的すぎて、持っていた
食材が入った袋を落としてしまった。
「ん?誰だ?」
「ん...は、早く...続きぃぃ//」
「あ、うん...。」
ギシギシギシ
ベットから聞こえる音が、妙に大きく聞こえて。
彼氏が浮気してる、何よりの証拠だった__。
『そ、そんな...』
ガチャッ
静かにドアを閉め、その関係を、ドアと共に
サヨナラを告げた___。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!