第14話

何なのこいつ。
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2017/12/02 14:45
まぁ、正直どうでもいい。

基本 “どうでもいい“ で溢れてる。


だって、本当にどうでもいいんだもの。


もう、話すことも、触ることも、お姫様抱っこされることもないんだから…









「やっぱり…気になる」









こんな気持ちは初めてかもしれない。

無性に気になって仕方がないんだ。
見に行ってみようかな?



…クラス知らないや。



つくづく自分に呆れる。



「はぁ……」



こんな自分にため息をこぼしていると…




有野悠貴
有野悠貴
どうした?悩み事か?
でた、めんどくさい奴。


本当に無理。


また、したくもない行動をしなくては…


はぁ……。
深月
深月
別に悩みなんてないんだけど?
では、さようなら。
有野悠貴
有野悠貴
…冷たいなぁ、深月ちゃん。
深月
深月
…あなたに興味がないから。
じゃあ、さようなら。
有野悠貴
有野悠貴
そんなこと言わないでよね?
俺は、有野悠貴(ありの ゆうき)。
一応クラスメイトなんだけど…分かるかな?
深月
深月
ごめんなさい、分からないわ。
あと、自己紹介なんていらないから。
さようなら。
何こいつ、本格的にめんどくさい。


そしてなかなか手強い。


早く戻ってくれないかな…
有野悠貴
有野悠貴
そっか、じゃあ覚えてほしい。
これからよろしくな、深月。
言いたいことだけ言って、向こうに行ってしまった。

変な人というか…迷惑な人だな。

関わらないようにしておこう…。



でも、不覚にも、嬉しく感じてしまった気がする。







…気のせいだよね?







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