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第1話

第一話 嵐の予感
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2017/11/25 06:35
高度な育成技術は、進学、就職をすべて叶え、様々な才能を発掘する。
すべては学力、すべては技術、すべては才能。
高い学力、高い技術、高い才能を持つ者だけが人の上に立つ。
逆に言えば、低い無能な者は下の底辺でしかない。

ここ、私立荒野学園もその一つだ。

生徒「あの先輩、もう大学決まったらしーぜ。」
生徒「マジか、さすが第一校舎だな。」

第一校舎。この学園で第一校舎の生徒ならカーストで言えば、真ん中の身分だ。


生徒「キャァァ!暁会長!!」
生徒「美人!!」
中には、頂点の一部もいる。


だが一方で、
生徒「見ろよ、また騒いでるぞ、第一校舎。」
生徒「しょうがないよ、第一校舎だもん。」
・・
生徒「あたしらは所詮、第二だもんね!」
生徒「そうそう!」

頂点や真ん中がいれば当然、下もいる。それが第二校舎の生徒だ。



しかし、そんな事などまだ何も知らない少女がいた。

まなか「わぁ〜、ここが明日から通う学校か〜!大っきいな〜!」
冴草 まなか。明日から荒野学園第二校舎に通う高校2年生だ。

まなか「楽しみだな〜!」

それは嵐の前の出来事。





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