高度な育成技術は、進学、就職をすべて叶え、様々な才能を発掘する。
すべては学力、すべては技術、すべては才能。
高い学力、高い技術、高い才能を持つ者だけが人の上に立つ。
逆に言えば、低い無能な者は下の底辺でしかない。
ここ、私立荒野学園もその一つだ。
生徒「あの先輩、もう大学決まったらしーぜ。」
生徒「マジか、さすが第一校舎だな。」
第一校舎。この学園で第一校舎の生徒ならカーストで言えば、真ん中の身分だ。
生徒「キャァァ!暁会長!!」
生徒「美人!!」
中には、頂点の一部もいる。
だが一方で、
生徒「見ろよ、また騒いでるぞ、第一校舎。」
生徒「しょうがないよ、第一校舎だもん。」
・・
生徒「あたしらは所詮、第二だもんね!」
生徒「そうそう!」
頂点や真ん中がいれば当然、下もいる。それが第二校舎の生徒だ。
しかし、そんな事などまだ何も知らない少女がいた。
まなか「わぁ〜、ここが明日から通う学校か〜!大っきいな〜!」
冴草 まなか。明日から荒野学園第二校舎に通う高校2年生だ。
まなか「楽しみだな〜!」
それは嵐の前の出来事。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。