第9話

第八話 B組襲来
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2017/12/06 10:25
まなか「B組?」
霧絵「そう。A、B、C組のB。」

笑心「神崎 龍二を中心に動いてるクラス、ってところ。」

まなか「神崎 龍二?」
小夜「B組のリーダー的存在な人だよ。」

まなか「へぇー!すごい人なんだね!」
樹「すごいというより、強いんだよな、神崎は。」


その時だった。

ガラガラ 教室の扉が開く。
龍二「遊びに来たぜ。」
笑心「…、りゅ、龍二!?」

龍二は他にもB組の生徒を引き連れて入ってくる。

龍二「久しぶりだな、笑心。お前が冴草まなかだな、噂は聞いてるぜ。」
まなか「噂?」
龍二「勉学院と仲良くなった転校生、お前だろ。」
まなか「愛瑠ちゃん?」
龍二「アイツに、ちゃん付けはなかなか似合わないな。」
まなか「あなたが神崎 龍二くん?」
龍二「そうだ、呼び方は自由で構わない。今日は挨拶しに来たんだ、よろしくな。」
まなか「私も自由でいいよー!よろしくね、龍二くん。」
龍二「あぁ。」

笑心「あんた何しに来たわけ!?」
龍二「そう怒んなよ。今日はいないんだな。」
笑心「何が?」
龍二「桐崎だよ、お前のパートナーだろ。あいつ、なかなか出来るやつだからな。」
笑心「真昼は友達よ。」
龍二「どうだろうな。なぁ、七海。」

七海「私に話をふらないでよ、でもその桐崎?なんでB組なわけ?」
龍二「相当なバカか、このクラスにいる何か理由があるのかもなぁ。」

笑心「真昼はバカじゃない。龍二よりはよっぽど賢い。」
七海「あんまり口がおしゃべりだと……、」

そう言って笑心に蹴りを入れようとする。
七海「怪我するかも、しれないよ?」

笑心「っ。危なっ。」
笑心はそれを阻止した。

龍二「さすが、運動神経がいいだけはある。」
まなか「やめて。龍二くん。」
霧絵「もういいでしょ、挨拶は。早く帰ってくれない?」

龍二「そうだな。また来るぜ、行くぞ。」

そう言って他の生徒を連れて帰って行った。

笑心「わかったでしょ、まなか。」
まなか「確かにちょっと怖いけど、根はいい人そう。」
小夜「え、ま、まなかちゃん…!」
霧絵「はぁー。」
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廊下を歩くB組の生徒。

第二校舎の玄関に一人の少年がいた。

龍二「久しぶりだな。笑心たちには会ったぜ。行かなくていいのか、お前は。」

「別に。お前には関係ないよ。」
龍二「随分と余裕だな、それとも興味がないのか。」
「……今は俺の出る幕じゃないだけだよ。それに今回は挨拶だろ。」
龍二「まぁ、お前が舞台に上がるのを楽しみにしてるぜ。」
「残念だが、今のところそのつもりはない。」

そう言ってお互い通りすぎる。

七海「今のって…。」
龍二「裏舞台の天才だよ。」
七海「ふーん。」
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笑心「あ、真昼!どこ行ってたの!?」
真昼「ごめん、ごめん。さぁ、帰ろう笑心。」
笑心「もう!」

それは放課後での出来事。

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