まず、彼女らを語るにあたってこの二次オタ女子は避けては通れない。なぜなら、彼女はカップル達の話のほぼほぼ中心人物だからだ。
二次オタ女子の名前は大理木子。腰のあたりまである長い髪を二つに束ねており、眼鏡をかけ、そしてなんと言っても、彼女は同性の私でも羨ましいほどの胸を持っている。
しかも、彼女はクラスの人から尊敬の眼差しや、先生からも期待されている秀才だから、虐めはもちろん、陰口を言われた事がないときた。いやー、羨ましい。
この二次オタ女子の彼氏が鉄オタ男子である。
鉄オタ男子の名前は関慎也。これと言って特徴は無いが、鉄道をこよなく愛するやつだ。彼がなぜ木子と付き合っているかは謎だがまあ、良かったんだろう。知らないが。
このカップルののろけ話は、ある時のクリスマスにあったー
ーーー12/23 PM 21:00ーーー
ピコンと携帯が鳴った。誰だろうと思い見てみると慎也からである。内容はクリスマスに出かけようとの事だった。私は二つ返事で返したが、ふとカレンダーを見るとオタ友との予定が書いてある、断ろうと思った矢先、終わるのは昼、遅くともおやつの時間だと言っていたのを思いだし、まあ、良いかと少し早めの睡眠をした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!