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第4話

二次オタ女子と鉄オタ男子3
17
2017/12/11 14:38
私はバス停に戻るより、駅に向かう方を選び、歩いていった。

「ここから駅まで…20分か
 一応遅れるとは言ったけどね、どうしよう」

ぼやきながらも歩くスピードを速くして、少しでも時間を短くしようと頑張っていた。


ーー12/25 P.M.16:50ーーー
僕は木子から送られてきた連絡を見て少しホッとした。なぜなら、正直言うと心の準備がまだ出来ていなかったからだ。『了解!』と返信すると精神を落ち着かせるために、
駅の中にあるカフェで体を温かい飲み物で暖める事にした。

「あー、あったまるー!」

(ぽかぽかするー、落ちつくー
何でだろう、温かいのってめっちゃ落ちつくねー)
などと思いつつ木子がくるまでどうしようかと考えていた。

「…木子、喜んでくれるかな…?」

今日の目的地を思い付いたのは親友達の助言のお陰だ。
デートの行き先の話題をしたとき、クリスマス=イルミネーションと言う結果になり、ちょうど近くで行われていた巨大クリスマスツリーのイルミネーションを見に行くことにした。

「うーん、上手くいくかな…」

机に突っ伏して唸っているといきなり声をかけられた。

「あれ?慎也じゃん」

「デートじゃなかったの?」

そこに居たのはいつメン(親友達)の聖と晃生だった。

「木子が遅れるから暖まってるんだ」

「お前…馬鹿かよ…?」

「え…?何で?」

「木子がいつ来るかわからないんだから、外で待ってなよ…」

晃生の言葉でハッとした僕は慌て時計を見た。
時刻は17:13を指していた。
意外と思い更けていたようだ。

「ごめん!聖、晃生、僕もう時間だから行くね!!ありがとう、今度何か奢るよ!」

そう言って残りの飲み物を一気に飲み干し、レジで新しい飲み物を二つ買い、足早に店を出た。

「木子は……」

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