第2話

今日から
ん、しょっと。

ひとこと、つぶやきをもらした。

靴をはいて、靴ひもを結んで、ネクタイをしめなおして。

『いってきまーす』
そう言って私は、がちゃりと扉を開け、

新生活への第一歩を踏み出した。


…はずだった。


早速自分の靴紐を踏んでしまい、つまづいた。

地面がどんどん近くなる、私は両手を前に出し、個性を発動した。

途端に、自分の体は元の位置に戻り、こけるのを回避することが出来た。

『ふうっ…よかった、この個性ほんとに便利だな…』

私の個性は、「マグネット」。

ものを引き寄せたり飛ばしたり出来るんだ。

今のは、自分の手と地面の間に磁場なるものを作って、

一気に引き離したんだ!

ドジすぎる私はこの個性を重宝してる。
今日から雄英高校に入学する私。

な、何とかやっていけるかなぁ…
とんでもなく不安になりながら電車に飛び乗って。

緊張を抱えた私を乗せて、電車はどんどん目的地へと近づいていく。

«次はー 雄英高校前ー 雄英高校前ーです»

お降りの際は…という注意喚起を聞き流しながら電車を降りた。

ふ、不安すぎる…

今日から、雄英高校生として、頑張りますっ…!