第14話

14.私はお姫様じゃないっ!
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2017/11/27 06:28
私も、もう帰ろう。
ドアノブに手をかける。
“ガチャッ ガチャ ガチャ”
あれ…?ドアが…開かない…?
閉じ込め…られた?
でも、誰に…。
外から、
ワイワイと女子の声が聞こえる。
窓の方へ向かってみる。
窓の外には、ケイくん!?
そしていつきちゃん!?
いつき
はいっ!クッキー♡
はやくお返しちょーだい♡
ケイ
わっ!?
いつき
大丈夫!安心して♡
なるちゃんは来ないから!
っていうか、来れない♡
ケイ
えっ?
いつきちゃんの手に持ってるのは…。
図書室の鍵!?
なんでっ?ってあ!
いつき
最近〜
私と遊んでくれないじゃない?
それってぇ、なるちゃんが
いるからでしょ?
いないところなら別に
いいじゃない♡
ケイ
えっ?
いつきちゃんは、
ケイくんに抱きついている。
いつき
遊んでる方が、ケイらしいよ♡
2人はもう、キスしそうなくらい顔が近い。
やっ。ここから出たい!
今までの私なら…
誰かが助けてくれるって、
夢見てずっと待ってた。
でも、そんなの臆病すぎる。
だから今まで、
彼氏がいたことも、
恋したことなかったんだ。
だからっ!だからねっ!
“ガラッ”
私は勢いよく窓を開けた。
なる
みててっ!
私は、お姫様なんかじゃないからっ!

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