放課後。
私はいつもみやびと一緒に帰っている。
でも、今日は学級委員の仕事がある。
あなた~!一緒帰ろ~!
ごめん💦今日、学級委員の仕事がある💦
先に帰ってて💦
そっか!じゃあお先~!
うん!バイバーイ!
ガランとした教室には私と黒王子のふたりだけだった。
黒王子とふたりっきりになるのはこれが2回目だが前とは違う妙な空気が流れていた。
でも黒王子はせっせと学級委員の仕事をしている。
とりあえず私は思いきって話しかけてみた。
ねぇ。
んだよ。
登坂くん、よくモテるよね。
別に。
でも、前に告白されてたよね?
あぁ。
どいつもこいつも俺のことよく知らねぇくせに告ってくる。ほんとめんどくせぇ。
まぁそうだね。
あ、でもほら一目惚れってあるじゃん!
登坂くんは、やっぱりイケメンだから女子は一目惚れする人いっぱいいると思うよ!
でも性格とか何も知らねぇうちに告白するじゃねぇか。女子の大半は好きだと思ったらすぐ告白する。それが俺は嫌なんだよ。
でも、登坂くんは一目惚れしたことないの?
さぁな。
さぁなってことは一目惚れしたことあるってことだよね!?
おい。さっきから全然手動いてねぇじゃねぇか。さっさと仕事しろ。早く終わらせるぞ。
あ、うん💦
終わった~。
帰るぞ。
あ、ちょっと待ってよ!すぐ終わるから!
早くしろよ。
あと少し!
しょうがねぇな。
手伝ってやるよ。
ありがと。
黒王子のお陰で早く仕事が終わった。
私は黒王子と一緒に学校の正門まで一緒に行った。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。