本当に恋って成功するんですか?
先生。
私にはとてつもなく好きな人がいる
それは担任の桃川先生だ
『桃川先生!宿題もう終わりました!』
さ「もう?」
『はい!今回めっちゃ頑張って早めに終わったんですよぉ〜』
さ「もうじゃなくてやっとの間違いじゃない?」
『いやいや、私的には早いですよ?!』
さ「いやいや、提出日から1週間経ってるよ?」
『…………………』
『(๑´ڡ`๑)♡テヘペロ』
さ「いやいや、(๑´ڡ`๑)♡テヘペロじゃない!」
『待って今の顔もう1k…』
さ「次はちゃんと期限守ってね〜」
『もう1回てへぺろしてくださいよ!!』
さ「おいおいwwカメラ向けられてやる馬鹿がどこにいるんだよww」
さ「てか、写真撮って何すんの?」
『んー、待ち受けにしますかね?』
さ「おいやめろww」
『あ、他の人に見られるのが嫌なんですね』
『んじゃ家に飾ります』
さ「そういう問題じゃねぇよww」
『え?』
さ「え?」
さ「てか、綾川も皆みたいに青春しなよ」
『え?なんでですか?』
さ「皆青春してて楽しそうじゃん」
『いや私にとっては今が青春なんで大丈夫です』
さ「いやん桃川先生困っちゃぅ♡」
『え………(引)』
さ「待て待て待てww引くな引くなww」
『趣味は人それぞれですよね…』
さ「いやww趣味じゃないww」
『ww』
え?なんでこんなに仲良いかって?
私が告白したからよ(?)
―1ヶ月前―
『……ここどこ?』
迷子だぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁ!!
高校生になっても迷子になるとか……
この道どんだけムズいんよ←
『まじでどこー?』
??「お姉さん迷ったの?」
『あ、はい恥ずかしながらww』
??「どこ行きたいの?」
『ここなんですけど…』
??「あぁ〜ここ俺知ってる!連れて行ってあげるよ」
『本当ですかっ?!ありがとうございます!』
バチくそ優しいやんけぇぇぇえ!
??「ちょっと暗いけどこっちの方が近道だからね」
『はーい』
??「トコトコトコ………ピタッ」
『??……どうかされたんですか?』
??「ここまで着いて来たってことは…わかるよなぁ姉ちゃん」
『???』
??「まぁとりあえず俺の家来いよグイッ」
『痛っやめてくださいっ!』
?「大の大人がそんなに強引にして恥ずかしくないのー?」
??「おめぇ誰だ!!」
?「お前に名乗る程安い名前じゃねぇよスッ」
え?!向き合ったってことは…殴り合い?!
??「あぁ?やんのか?」
?「パンッ……逃げるよ!」
『…えっ?』
そのまま手を引かれて、私達は大通りまで走った
?「ここまで来たら大丈夫かな?」
『さっきなんで目の前で手叩いたんですか?』
もしかしたら何かの催眠術だったり?!
?「ん?ただの目くらまし」
『ww』
そう言ってその人はフードを取って……?!
『桃川先生?!』
さ「綾川?!」
え、やばさっきまで桃川先生と手繋いでたとか…///(ちょっと違う)
あぁぁぁぁもう本当に…
『好き。』
さ「え?」
『あ。』
終わったぁぁぁぁぁぁぁぁ\(^o^)/
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!