さ「なんか…ちょっと…嫉妬したかも……って言ったら…どうする………?」
『え?………それって……』
さ「ごめ……悪い忘れて欲しい…」
さ「やっぱそーだよな“彼氏でもないのに”嫉妬するなんてな…」
『え………いや…』
ガチャッ
こ「よーし薬持ってきた………ぞー……?」
こ「え何この空気……」
さ「いや?なんでもない」
こ「ふーん……あそだそだ薬!はいどーぞ!」
『お,ころちゃんありがとう』
『さて問題です はいどーぞ は英語で?』
こ「え?!英語?はいどーぞ……はいどーぞ……」
こ「ぴんぽん!わかった!」
『はいころんさん!』
こ「douzo hai でしょ!」
『それただ英語風に言っただけじゃんw』
『正解はー?』
こ「おーー?」
『では特別に桃川先生!』
さ「何が特別にだよw」
さ「えー俺わかんないなー(棒)綾川教えてよー(棒)」
『えぇ?!英語の先生なのにそんなのも知らないんですか?!』
『正解はですね』
『Here……high…とかですかね✨』
さ「うんお前ら2人で英語の話はしない方がいいな」
『え?ちょっと酷いですよお!』
さ「ちなみに答えは Here you are, な」
こ「www全然違うじゃねぇかよw」
『でもHereは合ってたじゃん!』
こ「はいはい とりあえず薬飲め」
『はぁーい…』
ゴクゴク……
『うげー…』
な「ころちゃーん!」
こ「あちょっと下行ってくる!」
ガチャッ…バタンッ
ドタドタドタッ
『うぅ……苦い…』
さ「そんなに苦かったの?w」
『そーですよ!めちゃめちゃ苦くて……今もまだ苦いですもん……』
さ「よく頑張ったな」
ナデナデ
『?!……えっと……桃川先生……?』
さ「ハッ!!………ごめッ……ちょっと下降りる!」
ドタドタドタッ
『え…………今の……何?………///』
『はぁ………今絶対顔赤いじゃん…///』
『はーあ……やっぱかっこいいなあ……』
ガチャッ
る「あなたちゃん?」
『ビクッ……るぅとくん…?』
びっくりした……さっきのやり取り見られてないよね?
ってか独り言聞かれてなかったよね?!
る「ふーん……あなたちゃんはさとみくんの事が好きなんですか……」
『………え嘘聞こえてた?!』
る「はいバッチリ♡」
『あの……誰にも言わないで!』
る「いいですよ」
『ほんと?!』
る「ただし………僕と」
そう静かに言うるぅとくんは少し嬉しそうな笑みを浮かべていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。