第15話

兄妹
2,038
2018/03/26 13:44
私は何をすれば良いのか又何処にいれば良いのか判らずさっきから同じ所に居る。
すると髪をヘアピンでとめている男の子が近づいてきた。
君、さッきから其所に居るけど此方座ッたらどうですか?
あなた

えっと…

ご、ごめんね!名乗ッてからの方が良かッたかな?でも、賢治君と話していて、賢治君が席を勧めて断ッたのかも知れないけどやっぱり…ブツブツ
と青年は腕を組み唸るように長台詞を云った。
あなた

あ、謝らないで!賢治は特に何も云ってない。
わ、私がど、どうしたら良いか判らなかっただけだから。

潤一郎
そッか!それなら良かッた。僕は谷崎潤一郎。よろしくね。
そう云いながら谷崎はあなたに手を伸ばす。
あなたも手を伸ばし、その手を握った。
あなた

私は夜華あなた。よろしく。

あなたが云い終わるとほぼ同時に黒髪の似合うセーラー服を来た女の子が谷崎に飛び付いてきた。
ドゴッ!
と音がしたが何食わぬ顔でその女の子も自己紹介を始めた。
ナオミ
私は谷崎潤一郎の妹のナオミですわ!よろしくお願いいたしますわ!
迚、笑顔の似合う女の子だ。とあなたは思った。
此の二人は、他から見たら、見た目からして兄妹には見えない。
ナオミ
お兄様の事なら何でも知っているのですの!
そう云いながらナオミは潤一郎の服の中に手を入れた。
あなた

これは…?!

潤一郎
ちょっ!ナオミ、やめなさいって!
本当に此の二人は兄妹なのかとあなたは疑問に思った自己紹介だった。

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