たっだいまぁー!
名探偵の僕が帰ってきたよ!
バンッ、とドアが勢い良く開かれた。
っ!!!??
あぁ。乱歩さんお帰りなさい。
あれ?お客さん?
…でも無さそうだね。
太宰に連れてこられたみたいだね。
(えっ、云った?てか、誰も何も云ってないよね?!)
もしかして、僕のこと知らないの?
この名探偵を!
と高らかに云った。
う、うん。
そっかー!其れなら教えて上げよう!
僕は名探偵の江戸川乱歩!
僕の名前を知らない人の方が少ないと思うよ!
私は、夜華あなた。一般人
私の名前を知ってる人なんてそうそう居ない。
乱歩さんに乗っかってる!?
ウアァーーーーーー!!!
っ!!?
あ❤
??!
与謝野さんの治療が終わったみたいだね。
ニコッとまるで全て判っているかのように云った。
流石。名探偵、乱歩だね。
ポツリと云った。
でしょ!
自信満々の目をして、自分のデスクにむかった。
そんな目をしていた乱歩に気付き夜華は目を伏せた。
「自信満々の目」は夜華には明るすぎるから……。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。