寂しいようなそれでいて悲しいような顔をする。
すると、スッと表情を変え、低く辛そうな声で云う。
云い終わると同時に四十谷はあなた達の方に走り込み、3歩程先で飛び上がり右足の踵を振り下ろす。が、その踵落としはあなたにも鏡花にも当たらず、アスファルトに大きな亀裂が生まれる。
あなたは自分が何故避けられたのか謎に思いながらも自分が四十谷の狙いだと思いだし鏡花を見ると、鏡花は戦闘体制をとり、短刀を構えた。
あなたは何故かそう言えた、"一人で出来る"と。
四十谷は走り、右足を軸に左足であなたの右首筋をめがけ蹴りを入れようとする。
が、あなたが腕で其れを阻止する。
あなたは顔を歪ませ、軽く飛ばされ、鏡花に当たり止まる。
鏡花は顔を歪ませて云う。
鏡花がコクりと頷き、また短刀を構える。
四十谷は先刻よりも一層悲しそうな顔をして云う。
鏡花はあなたの事を見て呟く。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!