前の話
一覧へ
次の話

第3話

初めの一歩
431
2017/12/20 10:53
私が提案したゲーム
それは…

あなた
『だるまさんがころんだ…しない?』

女の人
『ふっ、お前らの年でもこんなことするんだな…』

馬鹿にされてちょっとイラついたけど、
我慢我慢…

女の人
『まぁいいが…』

隙をつく

あなた
『ねーねー!鬼やってー!』

女の人
『うん、いいぞ』

やった!
まずは安心かな、

女の人
『初めの一歩、』

ポケットにある`あれ´を触る


準備は出来てる

鳴り止まない胸の音
体が震える

私は希望を託すように
大きく『初めの一歩』を
踏み出した

女の人
『だるまさんが…ころんだ!』

ぴたっ

ぜったい最後までは成功させないといけない
それがまず、あの計画以前の問題





そして…


かなり近づいた

次なら行けるかな?

鬼が振り戻った瞬間

行け!自分!

音を立てないように、つま先で飛び出した一歩
さっきのとは、またスケールが違うっ


`あれ´をポケットから出す
あっちだっけ?


『……っ、』

夢中で走る
それだけ
頭の中で
酸素が足りないよって
初めて聞こえた





私が計画していたのは……

だるまさんがころんだをする

途中で抜け出す

事前に取っておいた`鍵´で出る

HAPPYEND!



`鍵´は、1回外に出た時
奥まで行ったところに死体があった
その横
柱の奥に
出口があった
柱に隠れて出口に行くと…

鍵がそのまま刺さったままだった!

そっと抜き
そのまま戻った




あの時みたいに柱に隠れ
鍵を入れる


脱走、しようと思った

なのに……


『っ……!!!』

ドアを開けた先に…

プリ小説オーディオドラマ