第45話

わからない(長らくお待たせしました!!)
884
2018/02/17 10:13


ようやく迎えた休み時間。



休み時間になっても、私の心のモヤはなくならない。






愛衣
愛衣
ねぇ...大丈夫?
朱音
朱音
...大丈夫だよ!
心配かけてごめんね!
大丈夫と言っても、愛衣ちゃんは心配そうな顔をする。


...迷惑かけてごめんね。









愛衣
愛衣
...朱音、今から独り言 言うけど、気にしないでね。
朱音
朱音
? 分かった
愛衣
愛衣
...何があったかは、聞かないよ。
朱音が辛い時に、私が朱音を傷つけたくない。

...けどね、時には言わなきゃいけない時もある。
それが“親友“だと思うの。

だから、独り言で言うね。




...今の朱音は、ズルいよ。
彼氏といても、平塚のこと平気で見るし、その度に悲しそうな顔をするしね。

仲直りした途端、元気になっちゃってさ。

宮本もそんな朱音を見て、嫌になっちゃったんじゃないのかな?

少なくとも私は、自分の彼氏が他の女子と仲直りした途端、元気になったりしたらショックだけどな...。
朱音
朱音
...っ...……...



...ぐうの音も出ないって、こういうことなんだね。





そうだよ。




今の私はズルいよ。




...最低な女だよ。




愛衣ちゃんの言う通り、こんな女に嫌気が差したんだと思うの。





悪いのは全部私。























────私が司と別れて、修哉と幼なじみを続ければいいの?









気がついたら、涙が溢れてた。


そんな私を見て、愛衣ちゃんまでも、泣きそうな顔をする。






...親友である愛衣ちゃんまで、私が傷つけちゃったんだ...。













...私がいなくなれば、事は治まるかもしれない。


いや、きっと治まる。




それでいい。




もう誰も傷ついてほしくない。












朱音
朱音
愛衣ちゃんの言う通りだよ。
私は最低だよ。

...もう誰も傷つけたくないんだ。

私なんかといたら愛衣ちゃんが損するよ!
私なんかよりいい友達作ってね!
愛衣
愛衣
え、朱音?












そう言って、私は走りながら教室を出た。







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