第23話

俺“だけ“の
1,233
2017/12/10 09:34
朱音
朱音
こ、この度…司と付き合うことになりました!!!
愛衣
愛衣
えぇぇぇえええ!!!
司って宮本だよね???
朱音
朱音
うん、そうだよ?
はぁ……手遅れだったか。

平塚、これ聞いたら病みそうだな。
愛衣
愛衣
…修哉のことは、もういいの?
朱音
朱音
…だってさ、修哉、彼女いるんだよ?
ん? いるわけないと思うんだけど。
愛衣
愛衣
いないと思うよ?
朱音
朱音
見たもん。
ショッピングモールで綺麗な女の人を抱き寄せて歩いてるとこ。
まじかーい。
なんかの勘違いとかじゃなく?
愛衣
愛衣
彼女だって確信は?
朱音
朱音
結構密着してたよ?
こーーーーっのくらい!!!
すると、朱音が体を近づけてきた。
愛衣
愛衣
ち、近っ!!!
愛衣
愛衣
そっかー。知らなかったなー。
うーん…何か事情があってそうなっただけだと思うんだけどね。
愛衣
愛衣
じゃあ、修哉の事はもう好きじゃないのね?
朱音
朱音
……うん。好きなわけない。
なに、今の間。
朱音
朱音
私が好きなのは、…司だけだから!
司
…へぇー…嬉しいなぁ(*^^*)
愛衣
愛衣
うわっ、びっくりした。
朱音
朱音
つ、司!?
愛衣
愛衣
初めまして、朱音の親友の如月愛衣です。
司
めいちゃ…
愛衣
愛衣
如月 でいいからね?(*^^*)
司
はい。
朱音
朱音
ちょっと、お手洗い行ってくるね!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
司
…司“だけ“だからってどういう意味?
バカそうに見えて、思考力だけはあるみたいね。
愛衣
愛衣
そのまんまの意味だけど?
司
…あいつか。
右の少し離れた方にいる平塚を見ながら宮本が言った。
司
…俺さ、知ってたんだよね。
朱音に好きな人が“いた“ってね。
愛衣
愛衣
過去形にしちゃって大丈夫?

朱音の心はまだ平塚にあるかもよ?
司
……それはないかな。

俺が告白する前なんて、朱音が俺に飛びついて来たし…

両思いって分かった時は嬉しそうにしてたから。
愛衣
愛衣
へぇ…随分自信があるようで…

まぁせいぜい頑張って。
司
言われなくても…
朱音は俺“だけ“の物にしてみせるよ(*^^*)
右の方を見ながらそう言ったのであった。

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