司の言葉に恥じらっていると…
し、修哉?
なんでこういう時だけ反応するの?
1ヶ月話していなかった修哉と、まさかこういう形で話すことになるとは思ってなかったから、
ちょっと、ムカついた。
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なんなのあいつ。
本当にムカつく。
何が、「お前と幼馴染とか、俺が恥ずかしい」だよ。
何年幼馴染やってきてんのよ。
そう言って私にキスしてくれた司に、“愛おしい“とはこういう事かと思った。
それからね!
この人を、一生大切にしていこうと思えたんだ!
……っ修哉とはこれまで、もう“さようなら“だっ!
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全力疾走して、家に着いた。
…用事がある、なんて嘘。
…目から涙が溢れて止まらない。
どうして?
司と愛衣ちゃんがいればそれでいいでしょ?
なんで泣くの?
…大事な幼馴染をなくしたから?
何でなの…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。