第46話

いなくなってしまおうか
906
2018/02/17 10:12



授業サボるなんて、初めてだな...。



これでも、無遅刻無欠席だからね〜



実は皆勤賞狙ってたんだけどなぁ...。







...最近の私、荒れてるなぁ...。



元凶は、司の浮気(?)だけど...

それは、私の行動に基づいての行為だから、結局は私のせい。






...何もかも、嫌になる。





こんなネガティブ思考になったのも、初めてだなぁ...。








「まだ、平塚が好きなんだろ?」



そんな司の言葉が脳裏から離れない。








「仲直りしたいだけであって、好きじゃないよ?」



...こう言えたら、どれだけ楽だろうか。











「朱音の中で、平塚はどのくらいの存在?」



って聞かれたら...









私は何て答えよう?











真っ先に浮かんできた言葉は、



“比べる対象がいないくらい大切な存在“


だった。











...そうだ、これが答えだ。


恋愛感情を抜いたって、変わりはしない答え。






司と修哉、どっちが好き?



なんて聞かれたら私は...












...っ最低だ。





最初から分かってた。





“修哉が幼馴染やめたことを後悔させたい“





喧嘩した日から、心でずっと思ってた。





私は...これに、司を利用したのかもしれない。











考えるだけで虫唾が走る。



自分が怖くて、嫌いでたまらない。



付き合ってる時は、そんな事を忘れちゃうくらい楽しかったのかもしれない。







...けど、喧嘩したくらいで嫌いになれるわけない。






























...何も考えたくない。





いっそのこと、このままいなくなってしまおうかな。





















───この後、私は夜になっても家に帰ることはなかった。

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