〈に、錦戸先生、、〉
『こんな事までして、俺と付き合いたいん?』
〈いや、、でもこいつ、〉
『俺は嫌いやなぁ、人に怪我までさせといて自分のものにするとか卑怯やん?やってること、』
〈…〉
『なんでこいつばっかりかばうのかって?そりゃ、俺のクラスの生徒やからやで?』
〈じゃ、先生はどんな事があっても、守って言い張るんですか?〉
『当たり前やろ?俺は先生や。。』
〈わかりました、。〉
とだけ言い残し、彼女達はその場を去っていった。
「せん、せい?なんで来てくれた、の?」
『ちょうどあなたさんに用事があってな、教室行ってもおらんし、そしたら屋上って教えてくれてな、、よしっ、立てるか?、大丈夫か?』
「先生、、グスッ、ありがとう、でも、、」
『怖かったな、大丈夫や、もう。』
「なんで、、なんで先生はそんなに優しくしてくれるの?」
『さっきも言ったやろ?お前は俺の生徒やからや、、なんかおかしいか?』
優しい言葉でいってくれた。
そして私は気づいたら先生のことが好きになっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!